第16回文化庁映画週間

令和元年度
文化庁映画賞受賞記念上映会

日時:11/2(土)10:00〜 [開場9:40]
会場:神楽座 入場無料

本年度の文化記録映画部門受賞作品について、下記のとおり受賞記念上映会を実施します。 受賞作品を上映するとともに、受賞者をゲストに迎え、作品が作り出された背景や製作秘話などを紹介しながら、映画の持っている可能性について語り合います。
※(  )内は執筆した選考委員名

受賞作品

文化記録映画大賞

『ぼけますから、よろしくお願いします。』
13:00〜(開場12:40)
ぼけますから、よろしくお願いします。

監督:信友直子
出演:信友直子、信友良則、信友文子
2018年/カラー/102分

テレビディレクターである監督が家族の記録を撮るうちに、母の異変に気付いていく。認知症の母親とその介護をする95歳の父親を、娘の視点から丹念に記録した劇場初監督作品。

贈賞理由
老齢化や看護は、誰しもが避けることができない人生の課題である。これは、その試練に淡々と向かい合おうとする家族の物語である。老夫婦の日々は、時に悲しく、時に過酷で、見る人をも辛くさせる。しかし、その試練に黙々と対処する老夫婦の姿に触れている中に、やがてやるせなさや愛おしさを共有し、静かな感動へと誘われていることに気付く。認知症という難しい課題を扱いながら、普遍的な物語へと昇華させた稀有な作品である。(塚田芳夫)

文化記録映画優秀賞

『沖縄スパイ戦史』
10:00〜(開場9:40)
沖縄スパイ戦史

監督・ナレーション:三上智恵、大矢英代
2018年/カラー、白黒/114分

第二次世界大戦の末期、沖縄戦。その裏に秘められた歴史があった。少年ゲリラ兵、マラリア地獄、スパイ虐殺と陸軍中野学校の関与とは?沖縄戦最大の闇に光をあて日本の再軍備化に警鐘を鳴らす。

贈賞理由
第二次世界大戦の末期、沖縄本島北部へ大本営が送り込んだ陸軍中野学校の青年将校たち。映画は、彼らが十代半ばの少年を組織しゲリラ戦を遂行したこと、スパイ容疑者のみならず、病人や怪我人が足手まといとして殺害されたことなど、当時の生存者の証言や資料を丁寧に掘り起こして敗戦末期の軍隊の恐ろしさを浮き彫りにする。語られることの少ない本島北部の悲劇について、沖縄戦の新たな視点での貴重な記録となっている。(山田顕喜)

文化記録映画優秀賞

『福島は語る』
16:00〜(開場15:40)
福島は語る

監督:土井敏邦
出演:杉下初男/岡部理恵子/小野田陽子
2018年/カラー/170分

東日本大震災から8年、原発事故で将来への希望を奪われた十数万人の被災者たちの傷は癒えることなく、膿み、疼き続けている。14人の”福島の声”がいまなお続く深い思いを映し出す。

贈賞理由
原発事故という大きな現実の中で、生きざるを得ない人びとがいる。その人たちは今、何を思い、どうしようとしているのか。映画は14人の声を、丹念に長い時間をかけ記録していく。お互いの信頼関係の中で、人びとは徐々に語りにくかった思いをしずかに、整理するように語る。制作者はその証言に正面から向き合い、そのことで、福島の現実を直視しようとする。この映画はドキュメンタリーの一つの到達点といってよい作品である。(原田健一)

会場

神楽座

東京都千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA富士見ビル1階

<アクセス>
JR中央線・総武線「飯田橋駅」西口より徒歩3分
東京メトロ 有楽町線・南北線・都営地下鉄 大江戸線「飯田橋駅」B2a・B3出口より徒歩4分
東京メトロ 東西線「飯田橋駅」A4出口より徒歩5分
東京メトロ 東西線・半蔵門線・都営地下鉄 新宿線「九段下駅」1出口より徒歩7分

参加受付は終了いたしました