第15回文化庁映画週間

平成30年度 文化庁映画賞

文化庁では、我が国の映画芸術の向上とその発展に資するため、文化庁映画賞として、優れた文化記録映画作品(文化記録映画部門)及び永年にわたり日本映画を支えてこられた方々(映画功労部門)に対する顕彰を実施しています。文化記録映画部門では、選考委員会における審査結果に基づき、次の3作品(文化記録映画大賞1作品、文化記録映画優秀賞2作品)を受賞作品として決定。映画功労部門については、次の6名の方を受賞者として決定しました。

文化記録映画部門

  • 文化記録映画大賞

    『まぶいぐみ~ニューカレドニア引き裂かれた移民史~』 製作:シネマ沖縄

  • 文化記録映画優秀賞

    『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』 製作:TBSテレビ
    『Ryuichi Sakamoto: CODA』 製作:SKMTDOC, LLC

映画功労部門

  • 佐藤政義(さとうまさよし)映像美術・装置

    宮大工として修業の後、国松建設株式会社に入社し、映画大道具係として数多くの作品に参加、特に時代劇における映像美術の製作に貢献した。現在も映画装置責任者として活動しながら、後進の指導、技術継承に努めている。

  • 瀬川徹夫(せがわてつお)映画録音技師

    『煉獄エロイカ』(70)以来、永年にわたり映画録音技師として、『写楽』(95)『ラヂオの時間』(97)など100本以上の作品を担当してきた。早くからデジタルベースの映画録音に取り組み、音響技術の研究や後進の育成にも尽力してきた。

  • 瀬山武司(せやまたけし)アニメーション編集

    永年にわたり、『魔女の宅急便』(89)などのスタジオジブリ作品をはじめ、数多くのアニメーション作品の編集を担当してきた。質の高い作品にまとめ上げる技術力、構築力が高く評価されており、編集技術の向上に貢献した。

  • 牧野 守(まきのまもる)日本映画史研究

    永年にわたり、映画に関する様々な文献資料を収集して膨大なコレクションを築き、日本映画史研究を行った。多くの資料を散逸から救い、体系的に整理、他の研究者にも開放したことで後進を育てた功績も多大である。

  • 丸池 納(まるいけおさめ)映画撮影

    日活撮影所撮影部を経てフリーとなり、『ウホッホ探検隊』(86)で撮影監督デビュー。小栗康平監督作品『眠る男』(96)など、永年にわたり映画撮影を手がける一方、桜美林大学の准教授として、新しい才能を育てることにも力を注いできた。

  • 山本逸美(やまもといつみ)整音・選曲

    1972年株式会社映広に入社し、永年にわたり映画、テレビの録音、整音、選曲等に従事、大林宣彦監督『理由』(04)をはじめ多くの作品を手がける。同社を退職後も『花筐/HANAGATAMI』(17)の整音で手腕を発揮し、後進の指導にもあたっている。

平成30年度 文化庁映画賞
選考委員

  • 文化記録映画部門

    岡田秀則(国立映画アーカイブ主任研究員)/奥村 賢(明星大学デザイン学部教授)/谷川建司(早稲田大学政治経済学術院客員教授/映画ジャーナリスト)/村山英世(一般社団法人記録映画保存センター事務局長)/山内隆治(東京大学学術支援専門員)/山田顕喜(日本大学大学院芸術学研究科非常勤講師/元日本大学芸術学部教授/元日本映画テレビ技術協会理事)/山名 泉(フリー/すかがわ国際短編映画祭実行委員)

  • 映画功労部門

    芦澤明子(映画キャメラマン)/小出正志(東京造形大学教授/日本アニメーション学会会長)/新藤次郎(株式会社近代映画協会代表取締役社長)/中嶋清美(公益社団法人映像文化製作者連盟理事・事務局長)/野村正昭(映画評論家)

    ※敬称略・五十音順