第19回文化庁映画週間

令和4年度 文化庁映画賞

文化庁では、日本映画の向上と発展のため、文化庁映画賞として、優れた文化記録映画作品(文化記録映画部門)及び永年にわたり日本映画を支えてこられた方々(映画功労部門)に対する顕彰を実施しています。
選考委員会における審査結果に基づき、文化記録映画部門については、次の3作品(文化記録映画大賞1作品、文化記録映画優秀賞2作品)を文化記録映画受賞作品として決定するとともに、映画功労部門については、次の6名の方を受賞者として決定しました。

文化記録映画部門

文化記録映画大賞

『私だけ聴こえる』

製作:テムジン/リトルネロフィルムズ(国際共同製作:フィルモプション インターナショナル)

文化記録映画優秀賞

『カナルタ 螺旋状の夢』

製作:太田 光海

『うむい獅子 
-仲宗根正廣の獅子づくり-』

製作:株式会社海燕社

映画功労部門

笠松 則通(かさまつ のりみち)撮影監督

『狂い咲きサンダーロード』(昭55)でデビュー。『どついたるねん』(平1)などの阪本順治作品を始め、幅広いジャンルの撮影を手がけ、映画の発展に貢献した。主な作品に『許されざる者』(平25)、『すばらしき世界』(令3)など。

田村 實(たむら みのる)立体アニメーション撮影

永年にわたり、多数の立体アニメーションの撮影を担当。多様な素材の持ち味を活かし、岡本忠成監督や川本喜八郎監督作品の世界観を際立たせた。高い撮影技術を通じて短編アニメーション映画を支え、分野に多大な貢献をした。

坪井 一春(つぼい かずはる)組付大道具

(株)東宝映像美術の専属を経てフリー。組付大道具として黒澤明監督『乱』(昭60)をはじめ、多くの作品に参加。建築現場での経験も活かした高い技術力で現場を支えてきた。現場の安全性の向上や、若手への技術継承にも貢献している。

弦巻 裕(つるまき ゆたか)映画録音

(株)東京テレビセンターを経てフリーとなり、記録映画『不安な質問』(昭54)で録音技師デビュー。『誰も知らない』(平16)で毎日映画コンクール録音賞受賞。多くの作品を手がける一方、日本映画大学にて後進の育成にも尽力してきた。

安井 喜雄(やすい よしお)フィルムアーカイブ

友人と映画資料の収集や自主上映を開始。膨大な個人コレクションを神戸映画資料館に発展させ、プラネット映画保存ネットワークを設立して同館を運営。永年にわたり、フィルムアーカイブ活動を行ってきた。

安彦 良和(やすひこ よしかず)アニメーター、キャラクターデザイン

劇場版『機動戦士ガンダム』(昭56)をはじめ多くの映画で、キャラクターデザイン、作画監督、監督などをつとめた。クオリティの高い作画で多様な登場人物をリアルに描いて新しい表現を生み出し、様々な分野のクリエーターに影響を与えた。

令和4年度文化庁映画賞
選考委員

文化記録映画部門

板倉 史明(神戸大学大学院国際文化学研究科准教授)/冨田 美香(国立映画アーカイブ主任研究員)/中山 治美(映画ジャーナリスト)/原田 健一(新潟大学人文学部フェロー)/藤岡 朝子(山形国際ドキュメンタリー映画祭理事)/三浦 啓一(公益社団法人映像文化製作者連盟事務局長)

映画功労部門

石坂 健治(日本映画大学教授・映画学部長)/関口 裕子(映画ジャーナリスト)/竹内 公一(日本映画・テレビ美術監督協会理事長)/谷川 創平(東京藝術大学大学院映像研究科教授)/横田 正夫(日本大学文理学部心理学研究室特任教授)

※敬称略・氏名50音順