第18回文化庁映画週間

令和3年度 文化庁映画賞

文化庁では、日本映画の向上と発展のため、文化庁映画賞として、優れた文化記録映画作品(文化記録映画部門)及び永年にわたり日本映画を支えてこられた方々(映画功労部門)に対する顕彰を実施しています。
選考委員会における審査結果に基づき、文化記録映画部門については、次の3作品を文化記録映画優秀賞受賞作品として決定するとともに、映画功労部門については、次の6名の方を受賞者として決定しました。

文化記録映画部門

文化記録映画優秀賞

『きこえなかったあの日』

監督・製作:今村彩子

『二重のまち/
交代地のうたを編む』

監督・製作:小森はるか+瀬尾夏美

『夜明け前のうた
消された沖縄の障害者』

監督・製作:原義和

映画功労部門

小野寺桂子(おのでら けいこ)映画編集

主にアニメーション作品のネガ編集者としてスタートし、実写も含め多数の作品に参加。その後、編集者としても幅広いジャンルの作品を手がけてきた。デジタル移行期には編集機材の勉強会メンバーとして情報交換に努めるなど、分野の発展に尽力してきた。

佐々木原保志(ささきばら やすし)撮影監督

日活撮影所を経てフリーとなり、70本余りの多彩なジャンルの映画を撮影。永らく日本映画撮影監督協会副理事長を務め、機関紙「映画撮影」の編集長としても活躍。現在も多くの作品を手がける一方、大阪芸術大学教授として後進の育成にも尽力している。

鈴村髙正(すずむら たかまさ)映画美術

フリーの小道具を経て、(株)京映アーツの代表取締役に就任。日米合作映画『ブラック・レイン』(平1)をはじめ、多数の映画作品を担当する。豊富な経験と技術を継承するため後進の指導にもあたり、映画美術・装飾の発展に尽力してきた。

千蔵豊(ちくら ゆたか)アニメーション編集

東映京都撮影所の編集係を経て東映動画(株)に出向し、『長靴をはいた猫』(昭44)など多数の名作を手がける。高い編集技術を通じて、日本を代表するアニメーション制作の現場を支え、編集技術の向上や若手への技術継承にも貢献している。

星一郎(ほし いちろう)映画録音

(株)アオイスタジオへ入社し録音技師となり、約2700本に及ぶ映画やテレビ作品に参加。現在は(株)スリーエス特別顧問。『東京オリンピック』(昭40)で毎日映画コンクール録音賞をチームで受賞。主な作品に『薄化粧』(昭60)、永年にわたり活躍して多くの後進を育て、分野に貢献してきた。

村瀬継蔵(むらせ けいぞう)特殊美術造形

東宝砧撮影所に入社し、『大怪獣バラン』(昭33)に特殊美術で携わり、『モスラ』(昭36)『大怪獣ガメラ』(昭40)などに参加。(株)エキスプロダクションを経て、特殊美術造形会社(有)ツエニーを設立。永年、怪獣の造形に関わり、後進の育成にも尽力した。

令和3年度文化庁映画賞
選考委員

文化記録映画部門

板倉史明(神戸大学大学院国際文化学研究科准教授)/塚田芳夫(公益社団法人映像文化製作者連盟名誉会長)/冨田美香(国立映画アーカイブ主任研究員)/中山治美(映画ジャーナリスト)/原田健一(新潟大学人文学部フェロー)/藤岡朝子(山形国際ドキュメンタリー映画祭理事)

映画功労部門

石坂健治(日本映画大学教授・映画学部長)/竹内公一(日本映画・テレビ美術監督協会理事長)/谷川創平(東京藝術大学大学院映像研究科教授)/野村正昭(映画評論家)/氷川竜介(明治大学大学院特任教授)

※敬称略・50音順